ジャズ・スタンダードYou Tube聴き比べ「My Favorite Things」
小学生低学年の頃、母親に連れられて映画「サウンド・オブ・ミュージック」
を見に行ったのは今から40年近く前の事。
ジュリー・アンドリュース演ずる家庭教師役のマリアが、雷を怖がって集まってきた
子供たちに歌って聞かせるあのシーンと共に、幼心に深い印象を与えてくれた名曲。
その曲を、解体・再構築し、全く新たな音楽として提示してくれたのがコルトレーン。
フリージャズの持つ魔術的で強烈な魅力の虜となったのは、「Live at The Village
Vanguard Again!」におけるトレーンの演奏を聴いたのがきっかけでした。
まずは、Eric Dolphyを含む最強のJohn Coltrane Quartet、
1961年11月24日、ドイツのTV局でのスタジオ・ライブから。
John Coltrane(ss/ts), Eric Dolphy(fl/as)
McCoy Tyner(p), Reggie Workman(b)
Elvin Jones(ds)
(Sudwestfunk TV Studio, Baden-Baden, West Germany)
デイブ・リーブマンのソプラノ・サックスも熱い!
1997年のColtrane tributeコンサートから。
David Liebman(ss), Joey Calderazzo(p),
Dave Holland(bs), Jack DeJohnette(ds)
ボビー・マクファーリンの信じられないアカペラ・バージョン。
コルトレーン・カルテット、1965年・ベルギーでのライブ映像。
「The World According To John Coltrane」というビデオに収録
されていましたね。
Comblain-la-Tour, Belgium August 1, 1965
ジョン・マクラフリン、デニチェンとジョーイ・デフランセスコのトリオ
による演奏も刺激的の一言。
John McLaughlin(g), dennis chambers(ds),
Joey DeFrancesco(el-p)
徹底的なフリージャズに突き進んだ晩年のコルトレーンは、グループに
迎えたファラオ・サンダースが、余りに軽々とフリーフォームで演奏する
様子に嫉妬すら覚えていたのではなかったか?などと想像してみるのも
面白い。
これは2007年のライブ。67歳にしてファラオは衰える事を知らない。
僕の知る限り発表されていない1966年のニューポート・ジャズ・フェス
でのコルトレーンの同曲がYou Tubeにアップされていました!!
その演奏は「Village Vanguard Again!」での演奏を更に超えていく
とてつもないもの。フリージャズの極北
John Coltrane New Port Jazz Festival'66