奇跡のヴォーカル! Live at Blues Alley/Eva Cassidy


Live at Blues Alley

私的JAZZ名盤集Vol.2

数日前、ネットサーフィン中に偶然知ったこのアルバムに完全にノックアウトされた。この素晴らしいDiva(歌姫)はジャズ、フォーク、ゴスペルやポップといったジャンル分類をまったく無意味なものにしてしまう。魂の奥底から搾り出すかのような感情を込めた歌唱には、激しく心を揺さぶられずにはいられない。

"Tall Trees In Georgia"におけるシンプルな弾き語りにおける透明で説得力のある歌声。彼女が子供の頃から親しんできた歌と紹介しているが、目を閉じれば彼女の子供時代の情景がまざまざと浮かんでくるかのようだ。
"Fields of Gold"、もう言葉が無い。天使のような歌声。この年になって歌に感動して落涙するなんて思いもしなかった。
"Autumn Leaves"での情感は、Miles Davisが名盤Somethin' Elseで聴かせた同曲の演奏と同等、いやそれ以上の感動を与えてくれる。

Eva Cassidy、こんな素晴らしい歌手の名前を何故聞いた事すら無かったのか。悲しいことに、今この世界にEva Cassidyはいない。1964年にアメリカのワシントンに生まれた彼女は、このアルバムが録音された翌1997年に癌で33歳という若さで天に召されてしまっていたのだ。彼女の才能に満ち溢れた天使のような歌声の多くは死後になって友人たちの力でCD作品にまとめられたという。今このアルバムを知り、彼女の死が私たちの世代にとって大きな損失であると心から思う。
R.I.P.

You Tubeでこの日のLive映像に"Fields of Gold"の曲を重ねた映像を見つけた。ぜひ聴いてみて下さい。

Eva Cassidyの歌に心を打たれたアナタ、応援クリックをお願いします。
人気ブログランキング