A LIVE SUPREME/森山威男

1.A LOVE SUPREME(JOHN COLTRANE) 
  PART I : ACKNOWLEDGEMENT
  PART II : RESOLUTION
  PART III : PURSUANCE
  PART IV : PSALM
2.I WANT TO TALK ABOUT YOU(BILLY ECKSTINE)
3.IMPRESSIONS(JOHN COLTRANE
GEORGE GARZONE、Abraham Burton(sax)、中信正(p)、井上陽介(b)、森山威男(ds)

2003年9月19〜20日に行われた『MORIYAMA JAZZ NIGHT 2003〜A LIVE SUPREME』の2日目のライヴ録音。ジョン・コルトレーン没後40周年追悼企画として昨年12月に発売された、コルトレーン財団と遺族による公認TRIBUTE盤。不覚にも最近気づいて注文し、今日届いたところ。さっきまで通しで2回聴き、今このブログを書いている。

コルトレーンの代表作「至上の愛」を演奏するにはジャズマンとして相当の覚悟が必要なはず。なにしろ通常のスタンダードと違ってトライする人が極端に少ないので、いきおいトレーン本人のオリジナルしか比較の対象が無いのだから。
1992年にエルヴィン・ジョーンズが新宿PIT INNで、Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Reginald Veal (b)というSpecial Quartetで通して演奏していますが、まぁマルサリスにマーカスという「ちょっと資質が違うんじゃないの」という面子のせいもあって、エルヴィンですら今一な演奏を残してしまっている。
しかし、森山さんのこのライブの素晴らしさは桁違い。この大作を堂々と森山色で演奏しきっている。森山さんのドラムは世界的に見ても最高峰レベルと確信。サックスの二人、特に「森」、「山」という2枚のアルバムでも共演していたガズーンの凄さが際立っていて、現在のジャズ界ではコルトレーン派最右翼。

こんな演奏を聴かされると、前日の9月19日のステージも聴きたい!!という強烈な欲望が抑えきれない。なにせ演奏したのは
 ・トランジション
 ・ラヴ
 ・エクスプレッション
 ・マイ・フェイヴァリット・シングス
 ・アセンション
という、そそられる選曲だ。それこそ署名運動してでもCD化を働きかけたいものだ。堀晃さん、音頭取って頂けませんか?