Live In Paris 1989/Joachim Kuhn Trio これ凄すぎ!!


ライブ・イン・パリ,1989

私的JAZZ名盤集Vol.2

Joachim Kuhn(p)/Daniel Humair(ds)
J.F.Jenny-Clark(b)<1989年>
1.Changement / 2.Last Tango In Paris
3.Clever Feelings / 4.Guylene
5.Yesterdays / 6.Para

Amazon扱い無し、しっかりしてよAmazonさん。

今日は久々にとんでもない傑作を見つけてしまい、興奮しています。ピアノトリオでこれ程のカタルシスと興奮を覚えたのは一体何年振りの事でしょうか。
山下洋輔トリオの傑作《Chiasma》やセシル・テイラーの《AKISAKILA》&《Dark to Themselves》で感じたのと殆ど同レベルの興奮と感動と言えるでしょう。


でも洋輔&テイラーのトリオは共にアルト・サックスという管楽器を擁し、その分表現力で有利という点を差っぴけば、純粋なピアノトリオでこれ程のカタルシスを創出するというのは本当に尋常じゃありません。

極めて硬質で力強いピアノを、ブンブン唸るベースと大迫力のドラムがサポート。観客の興奮がそのどよめきから伝わってきます。最近Bad Plusなるバンドが史上最轟音ピアノ・トリオなるコピーで売り出していますが、このキューン・トリオと比べると赤子みたいなもんです。

1曲目の[Changement]から、いきなりパワー全開!刺激的なダニエル・ユメールのドラムに乗って疾走するキューンの演奏に、観客の歓声もロック・コンサートのような盛り上がりで応えます。
続くは、ガトー・バルビエリの印象的な映画主題歌[Last Tango In Paris]。この名曲をオリジナル以外では初めて聴きましたが、激しくも官能的な演奏は、まるでこの情熱的なトリオのオリジナル曲か?と思わせるほど、キマッています。
4曲目の[Guyl Ne]が、これまた凄い。フリージャズとハードジャズの境界を行き来するかのような、印象的で、経験した事のない種類のスリリングな演奏です。

とにかく最後まで圧倒的な迫力と個性的な名曲揃い。ひろみの3枚目への期待で飢餓状態気味の心を目一杯埋めてくれました。絶対のお勧めです。

人気ブログランキング参加中
ぽちっと応援のクリックをお願いします