Blues&Roots/Charles Mingus
Recorded February 4, 1959
Charles Mingus – bass
John Handy – alto sax
Jackie McLean – alto sax
Booker Ervin – tenor sax
Pepper Adams – baritone sax
Jimmy Knepper – trombone
Willie Dennis – trombone
Dannie Richmond – drums
Horace Parlan – piano, except for "E's Flat Ah's Flat Too"
Mal Waldron – piano on "E's Flat Ah's Flat Too"
暫くぶりの私的Jazz名盤シリーズ。今回はチャールズ・ミンガスの「Blues&Roots」を紹介します。
ミンガスと言えば勿論「直立猿人」や「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス」といった辺有名ですが、
いわずもがなの名盤はさておき、軽視されがちながら忘れて欲しくないアルバムがこれ。
このアルバムを制作したきっかけとして、批評家達の「ミンガスの音楽はスイングしない」という
不満への回答があったようです。ただミンガスはだからといって単にスイングするだけの音楽など
演奏したくはなかった。
彼が目指したのは、教会でゴスペルのリズムに合わせて手拍子を取ってスイングしていた
少年時代の原風景の再現だったのでしょうか。
「Wednesday Night Prayer Meeting」、「Moanin'(ブレイキーの例のモーニンではありません)」、
そして「E's Flat Ah's Flat Too」という、どす黒いブルース・フィーリングに満ちた、黒人教会
での祝祭的熱狂を感じさせる3曲が白眉。
野太いベースと咆哮で、どこまでもEarthyに、Blusyにメンバーを鼓舞しまくるミンガス。
煽られて素晴らしいソロを披露するBooker Ervin、Horace Parlanと分厚いブラス陣。
文句のつけようが無い裏名盤です。
You Tubeで本作とは異なるバージョンのMoanin'を見つけました。