Four&More/Miles Davis


Four & More

私的JAZZ名盤集Vol.1


スイングジャーナル読者ランキング第74位>

1. So What/2. Walkin'/3. Joshua
4. Go-Go (Theme and Announcement)
5. Four/6. Seven Steps to Heaven
7. There Is No Greater Love
8. Go-Go (Theme and Announcement)

Miles Davis(tp) George Coleman(ts)
Herbie Hancock(p) Ron Carter(b)
Tony Williams(ds)  <1964年>

欧州出張という往復30時間も座ってるしかないという状況のおかげで久々に懐かしの名盤を集中的に聴く事ができました。今回はMiles Davisの「Four&More」を紹介します。こうしてみると始めての御大マイルスの登場です。
これは1964年2月、ニューヨークのフィルハーモニック・ホールにおけるライブ盤。メンバーはハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムズ(ds)、ジョージ・コールマン(ts)で、全員一丸となった”火の玉のような白熱の演奏”という形容はこのライブの為にあるようなもの。まぁ、どんなに落ち込んでる時でもこいつを聴くと一発でパワーをもらえるリポビタンDアルバムと言えましょう。全くこれでテナーがウェイン・ショーターだったら一体どこまでぶっ飛んでいたのか?なんて贅沢を言っちゃいけません。

マイルス・デイビスと言えば、ジャズという音楽が転機を迎え、変貌を遂げていく殆どの過程においてキーマンとしての役割を果たしてきた偉大なお方。ジャズの世界に足を踏み入れたからには、この人を避けて通れないというとんでもないおじさんな訳ですが、どのアルバムから入るかが意外に大切です。ジャケットのPOPさから晩年の「We Want Miles」、「You Are Under Arrest」あたりから入ると音楽の変遷を逆に辿る事になるし、超名盤「Kind of Blue」からでは魅力に気づけず終わってしまう恐れもあるでしょう。まして「アガルタ」や「パンゲア」では初心者ならビビッてしまいジャズにさよならされてしまいそう。そこで、この「Four&More」!!正直言いまして私のブログ、スタート当初の何枚かは、自信を持ってお勧めできるアルバムなのですが、やはり初めてジャズを聴き始めの方にはちょっと辛いかもしれません。が、しかし、こいつだけはどんなレベルのジャズファンも必ずや100%とりこにしてくれると信じています。これで駄目なら残念ながらジャズという音楽に縁がなかったと言わざるを得ません。ここまで言い切って良いのか?という気もしますが、敢えて断言!何でアマゾンの「マイルス」ベストセラーランキング39位なの?しかも1位が「Kind of Blue」って、違うでしょ。ジャスファン1年目でKind of Blueが素晴らしいなんて言う人を僕は信用しません。これは相当聴きこんで初めて分かる音楽です。

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