マッド・サイエンティスト?〜ハチ冠水事件

見慣れない名前のトラックバックが、先日の「ハチママセッション」についていたので、トラックバック先を確認すると、SF作家でハチの常連さんでもある堀晃さんでした。


堀晃さんの9月14日のHP日記から一部引用させてもらいます。

<以下引用>
穴蔵にこもって雑用の処理。
午後、自転車で梅田界隈ウロウロ。3週間ぶりではないか?
久しぶりにインタープレイ8に寄る。
アイスコーヒー飲みつつハチママと雑談しているところに、明利マスターが某法律事務所から帰ってきて、「解決したで」と報告。
何が解決したのかというと……2003年末に起きた水漏れ事故(アルテックバレンシア破損)の後始末が延々と続いていて、いっそ提訴するしかないという段階で、やっと先方が折れたのだという。
2年近く揉めていたらしい。この種のことはおれも5年間続けた経験があるから、その間の鬱陶しさはよくわかる。
で、ハチママ、さっそく「祝いに一杯飲んで!」とビールになる。
が、コーヒーのあとのビールというのもなあ……。
ハチママ、騒ぎたい気分らしいが、それは来月の「2金ライブ」に回してもらうことにする。
<以上「マッドサイエンティストの手帳」より引用>

とまぁ14日には上記のような事情で、ハチの皆は、「9時から開店」なる張り紙を残し、和解祝いに飲みに出掛けていたのである。そんな事とは露知らず、僕は8時ちょうどにい店に着き、張り紙を見て呆然とした。そこには、もう一人のお客さんが僕より先に来ていて、やはり憮然とした面持ち。

「こんなん珍しいですよね。」
「せっかく店の売り上げに協力に来たのになぁ。」
「食事されてないんですよね。一緒にどっか行きますか?」
「そうですね。待ってても、しゃーないし。」

てな感じで全く初対面の二人だったが、共に晩飯を期待して裏切られるという、苦境を共有した事で、何処か心通じるものがあったのか、至極自然に食事を共にする事になったのでした。

隣の鳥の専門店で飲みながら話してみると、僕は10年の海外勤務を終えて帰国したばかりだが、このKさんもアメリカ駐在中で、たまたま出張帰国の合間を縫ってハチに来られたそうな。以前は常連バンドのドラマーさんだったそうだ。お互いハチでの思い出話なぞしながら、すっかり打ち解けてしまった。

まぁ年齢的に近かったのと、お互い常連客に共通の雰囲気を感じ取っていたのだろう。このへんがハチという店の不思議さで、他の場所なら、こんなシチュエーションで、見ず知らずのリーマン二人がいきなり一緒に食事に行きましょう、などという展開はあり得ないと思う。
この店の常連というだけで、おそらく多くの価値観を同じくする人なのだろうという確信が持てるような、そんなところがハチにはある。

9時になって、ハチに電話をして、初めて事情を聴かされたという次第。
何しろ、僕もKさんも2003年の「バレンシア冠水事件」そのものを知らなかったので、びっくり。ハチもいろいろあったのね。

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