明けましておめでとうございます。


昨年末から1ヶ月間、サボっていましたが、今年も大阪のジャズバー
いんたーぷれい8のライブレポートやジャズの話題を中心に、
My Favorite Thingsを書き留めていきます。

肩肘張らず、のんびりペースで更新していきますので、よろしく。

                                                                                                                • -

さて一昨日、今年初の「ハチママナイト」がありました。

ママは、いつものように首から下げたカードホルダーから手作りの
「お神酒券」を取り出して、「ビール一杯おごってや。ほな乾杯」と
ご機嫌な様子。
(この「お神酒券」を渡された常連はハチママに一杯おごるというのが
お決まりなんです。)

9時を過ぎてもベースマンが現れず、まずはマスターとFuちゃんの
ツインギターにドラムのSさんによる変則編成で、1曲目が始まり、
昼間に「えべっさん」に行っていたママも乱入、「商売繁盛ブルース」
となってしまいました。

2曲目も、ママのスキャット&シャウトをフィーチャーしたブルース。
今年で喜寿を迎えるママですが、まったく大したパワーです。

2曲目の途中でベースのH氏も登場し、フルメンバーとなった「オス・ガーロス」、
続いての曲はしっとりと。

4曲目は、サンバ調のナンバー。オス・ガーロスのテーマのようなタイトル。
二人のギターソロも快調そのもの。特にマスターはどこまで行くねん、と
いう大ハッスルぶり。キティちゃんギターの可愛さと渋い演奏が好対照です。

4曲目から途切れずになだれ込むように始まった5曲目。
FUちゃん(G)→H氏(b)→マスター(g)→Sさん(ds)と全員がソロを展開します。

最後にママが再登場。最近のママのお気に入りで、G8のライブでも大熱唱
していた「大阪ブギウギ」。これでラストかと思いきや、そのまま「Love Me
Tender」に突入。

年はじめの「ハチママナイト」にふさわしい充実のライブでした。

G8寄席レポート


11/28(金)に久々のG8ライブがありました。上の写真は店の入り口です。

ちなみに ここから地下への急階段が続いているのですが、この階段をかなり
深く降りた先にドアがあり、ドアのガラス部分から、中のレンガ壁だけが
見えるものの、店内の様子は外から伺い知る事ができません。

そんなわけで、この階段、そこはかとない怪しさをたたえていて、初めての
お客さんにとって、何となく敷居の高さを感じさせるものがあります。

私も18歳の頃、初めてこの階段を降りきってドアノブに手をかけ、押し開ける時、
一瞬のためらいを感じたものです。

もし、あなたがこのブログを読んで、初めて「いんたーぷれい8」をたずねていかれた
なら、この入り口で、きっとこの感覚を理解されると思います。

でも、ご心配なく。勇気を持って地下のドアを開いた先に、素敵な音楽体験が
待っています。

さて、G8とは店のマスターとバイトのアキちゃんの二人によるサンバデュオ
なんですが、最近はマスターの影響か、懐メロからブルースまでジャンルの
幅をひろげています。

さて、この二人、演奏の合間のしゃべくりも、漫談調で結構笑わしますが、
この日の告知ポスターもこんなんでした。

着いた時はファースト・セットの終り頃でしたが、中はすでに満員御礼状態。
いつになく普通の女性のお客さんが多く、さすがに姫バンドのライブとは違うなぁ
と妙に感心していると、名曲Roseが始まりました。

ところが、です。マスター、良い感じで歌い始めて間も無く、歌詞を忘れたのか
派手にずっこけてしまい、あえなく中断。アキちゃんや常連客から大ブーインの嵐。
気を取り直して再開したものの、なんと2回目も失敗。マスターも「この曲、ムズカシ〜」
とめげ気味。三度目の正直でちゃんとできたのが次のテイクです。

ブレイクを入れてセカンド・ステージ1曲目です。

2曲目はなぜかブルース、ご教祖様の来臨です。

ここでアキちゃんMCです。
べたべたの大阪のノリなので、関西人以外には理解頂けないかもしれませんが、
大阪人なら誰もが心に留めている数々の「メロディ」、あなたはいくつ知ってますか?

ジョニ・ミッチェルの「Both sides now(邦題:青春の光と影)」

次はボサノバの名曲だそうです。
「Na Baixa de Sapateiro(邦題:サパテイロ通りの坂下で)」

これもボッサの帝王アントニオ・カルロス・ジョビンの「Sabia」。
お客さんの中にブラジルの方が来られていて、ボサノバの曲となると
盛り上がっておられました。

お次は「枯葉」、とはいってもジャズの枯葉ではなく、これもボサノバ。
おっと、ここでもマスター、どうした?

最後は意表をついて小泉今日子の「やさしい雨」。

Mr.Hバースデーライブの顛末[後半]

さて、前回に引き続き、ベースマンS氏のバースデー・ライブ後半です。


怪しいサラリーマンことフルートのMr.Sさんを迎えての枯葉、
Autumn Leaves。

ここでHさん、弓まで持ち出し気合の入ったベース・ソロを展開、
そしてビリー・ホリディと美空ひばりをこよなく愛するハチママの
十八番「りんご追分」へ。

以前なら、ハチで音を出して遊ぶときは、オーチャン(最古参常連に
して最強のフリージャズヴォーカリスト)の「サマータイム」とハチ
ママの「りんご追分」の2曲が無ければ終わらないというほどの定番曲
だったのだが、久しぶりに聴いたような気がする。


ここで、マスターとFちゃんのツインギターによるブルース・バンド、
オスガーロス、プラス(フルート)MR.Sでサンバ・ナンバー。
ドラマーはSさんにスイッチ。

根がブルースマンのFちゃん、ここはやはり水を得た魚のよう。
続くマスターのギターもノリノリ。どっピンクのキティちゃんギター
にも注目です。
Sさんがユーモラスなプレイでからめば、本日主役のHさんも
エレベで大ハッスル。

続いては、またぞろ怪しい常連さん、アメリカンさんの(特技は
何故かハナモゲラ中国語)登場。定番の「酒と泪と男と女」。

そして恐らく今回がネット初登場、ハチでは有名な
「On The Sunny Side Of The Street ハナモゲラ中国語バージョン」。
上海駐在時代には毎日中国語で仕事をしていた私ですが、正しい
中国語で歌うより、アメリカンさんの歌のほうがよほど中国語らしく
聞こえるのが可笑しい。

とまぁ、こんな感じでジャズ、ブルースから歌謡曲、果てはハナモゲラまで
何でもありの音楽で今日も大いに盛り上がった いんたーぷれい8でした。

Mr.Hバースデーライブの顛末[前半]

この週末10月31日(金)に、いんたーぷれい8で常連ベースマン、H氏の
バースデー・ライブがあった。

前回の天満音楽祭で撮影し損ねたバンド、「オス・ガーロス」としても
再演するというので、仕事帰りに駆けつけた。


するとハチママナイト(何それ?と言う方はブログ内を検索下さい)でも
ないのに、ママがいる。

「今日はどないしたん?」

「いやな、あたしな、10月の第2金曜が天音の前夜祭で
ハチママナイトでけへんかったし、11月の第2金曜まで
間があるし、何か遊ぶきっかけ欲しいなぁって思てたんや。」

「ふんふん。ほんで?」

「ほんならHちゃんの誕生日が10月31日やって言うし、
ちょうどええやん、あんたの誕生日、皆で祝ったげるさかい、
バースデー・ライブしいや、っていうたわけ。」

「ほほー。」

「ほんならな、Hちゃんな、この年になって今更バースデーなんて
こっ恥ずかしいわ、って言わはってん。」

「そら、そうかもな。」
※Hさんは某大手新聞社の幹部クラス、普通にしていれば(?)
 社会的名士ともいえるお方である。

「そんでな、アタシがそんな事いわんと、やりいなってな、無理に
セッティングしてん。そいで、お客さん達にも今日やるでって
言うて回ったってん。」

「相変わらず強引やな。」

「今日は半分はHちゃんの誕生日やけど、あと半分はおかんナイトに
したんねん。ヒッヒッヒ。」

「・・・・・・。」

という訳で、なにやらママの「遊ぶきっかけの欲しい」不純な動機から
始まった「Hさんバースデーライブ」なのであった。
(それにしても、75歳にもなって、なんちゅう元気さや。)

こうして始まったベースマン、Hさんバースデー・ライブ。
今回も動画で紹介します。

まずは、一発ブルースから。
ベース:Hさん、ギター:Fちゃん、ドラム:K介さん。

続いてブルースをもう一曲。

ここでフルートのMr.Sも飛び入りし、Now's the time。
ベースはモレレンさんにスイッチ。

おっと、そろそろ用事で出かけるので、続きは
また明日。

9th天満音楽祭レポートVol.2

今回は、当日24階に大挙して出演したハチ常連バンドの演奏を紹介します。

ただ、大変残念な事に、当日撮影に使用したビデオカメラ用のSDカード
の故障で、「オス・ガーロス」と「たまみカルテット」の演奏の撮影を
失敗していた事が後から判明しました。
この場をお借りして「オス・ガーロス」と「たまみカルテット」メンバーの
皆さんに、お詫び申し上げます。

特に「オス・ガーロス」は初出場でしたし、「たまみカルテット」では
女性テナー奏者たまちゃんがリーダーらしさを発揮したとても良い演奏
だっただけに、ここで紹介できないのが残念です。

またハチでセッションの機会があれば撮影させて下さい。

さて、気を取り直して3組目以降の出演バンドの紹介です。

「モザイクトリオ」バンド名の由来は、リーダーが余りにシャイで
人前で演奏中に、顔にモザイクをかけて欲しいとの思いを込めたそうです。

2曲目と3曲目に演奏されたナンバーを続けてどうぞ。
1曲目は曲名を思い出せませんが、2曲目は「Softly as in a Morning Sunrise」。

続いては渋いテナーの「CORSET」。2曲目に演奏した「ベサメ・ムーチョ(Besame Mucho)」。
ちなみにベサメムーチョとは、スペイン語で「もっとキスして」の意味だそうです。

僕がハチに行くときには基本的にかならず来ているIKUさんが、率いる「IKUバンド」。
ハスキーな声で若干抑え目に歌うのが基本スタイルだったのですが、今回はバンドに
煽られて張り切ってます。しつこいリフの繰り返しがカッコ良い「A Night In Tunisia」。

ちょっとお疲れのIKUさん、マスターとしっぽり「Nearness of You」。

昨年はCORSETでもギターを弾いていたUさんですが、今年はギタートリオ「BB3」で出場。
しっかりしたテクニックと、歌心溢れるギターで、いつも安心して聴いていられます。
3曲目の「I Thought About You」。

元気印ヴォーカルの おケイさん率いる「CANTE70」。
このバンドの定番ラストナンバー、「Route66」です。

日本語の歌詞でボサノバを歌うという個性的なアプローチを続けているリーダーのOさん。
実家に戻ったドラマーのKASAさんに捧げたオリジナル、「Kasa Forever」。
今回、天満音楽祭の為に久々の登場です。

今回、いろんなバンドで登場回数の多いSUMIちゃん、自身のトリオで
「Autumn in New York〜Misty」2曲続けてどうぞ。

さて、毎度のトリを務めるのはこのブログでも御馴染みの変態フリーテナー、姫さん
率いる姫バンド。誰もこのバンドの後には持ってきようが無いという、ぶっ飛びぶりを
楽しんで下さい。昨年もツインドラム、ツインベースの大所帯でしたが、今年は更に
エレピにSUMIちゃん、テナーにたまちゃんと、二人の女性を迎えて登場。
このフリージャズの嵐の中で、どーすんだろ、二人?と思いながら撮影していました。
途中で余りのハチャメチャな演奏に、エレピに一切手を出さず、「何これ?」的な顔で
周りをみつめるSUMIちゃんが可笑しいです。最後にはちゃんと二人も参加するオチ
が用意されていますが。

いかがでしたか?ブログで紹介しきれなかったナンバーも見たい人は、You Tube
「Interplay8 天満音楽祭 2008」で検索してみてください。

9th天満音楽祭レポート


10月12日(日)、今年も大阪・天満のOAPタワーで開催された「天満音楽祭」。

いんたーぷれい8からも常連バンド、12組が参加しました。

その模様は11月にCATVでダイジェストで放送されるそうですが、
一足早く「ハチ」関係バンドの演奏をご紹介しましょう。

まずは2階ホールの常連となっているG8によるボサノバ・ナンバーから。
#1.Opato

#2.Nasi Para Bara

#3.Ce Bose Pensa

続いてマスターのピアノトリオ「Power Note」。
#1.オリビアを聴きながら

#2.Blues For Ali
出だしの一瞬、録画スタートが遅れてしまいました。失礼!!

姫Band「(恐怖の)フリー八番勝負、その弐」の続き

9/27にアップした姫Bandライブの後半レビューです。

7曲目はディジー・ガレスピー・ビッグバンドの「Manteca」と
Led Zeppelinの「Trampled Under Foot」を足して2で割ったような曲。
1/2

2/2

8曲目はバラード。渋いです。
1/2

2/2

最後にブルースとメンバー紹介。

※本当は9曲目もあったのですが、これは割愛します。


ここの所、出張がちで、更新できない状況が続いていました。
この週末も駆け足の上海出張ですが、帰国後の3連休には
天満音楽祭」が控えています。

これは第9回を迎える大阪のアマチュア・ミュージシャンの祭典で、
今年は何と応募バンド数175組というから、日本全国を探しても、
ここまで大規模なアマチュア音楽祭は無いのでは?

今年も多くのインタープレイ8常連バンドが出場予定で、
熱い演奏を聴かせてくれると思います。

当ブログの読者のみなさん。

日頃インタープレイ8で、セッションを繰り広げている常連メンバー
の多種多様なバンド演奏など、多くのジャンルの音楽が一日楽しめて、
しかもタダ!

これは行くしかないでしょ。

ちなみにハチ常連バンドの出演予定は下記の通り。

■OAP2階【ワールド POPS with PIANO/つばさステージ】
  13:00-13:20 G8
  13:40-14:00 Power Note

■OAP24階 【フルタイムジャズ/風のステージ】
  15:50 たまみカルテット
  16:10 モザイクトリオ
  16:30 COL SET
  16:50 Iku Band
  17:10 BB-3
     (このバンドは初耳ですが、順番から見て恐らくハチ関係)
  17:30 Cante 70
  17:50 オイトコラサオン
  18:10 鷲見トリオ
  18:30 非常波

やっぱジャズはライブですよ。関西地区の皆さん、是非足を運んでみてください。